特記事項
音雨音木工所の製品は、天然の木材を使用した職人の手作りですので、写真と実際の製品とでは細部(木目の色合いや節の位置・数)や色合い(木材自体の色の偏り、オイルの染み込み具合によって生じる色ムラ)が異なります。また、木は傷や打痕が付きやすく、わずかなすり跡などがある場合もあります。あらかじめご了承ください。
使用環境によっては反りや割れが生じることもありますが、無垢材ならではの特性としてご理解いただけますようお願いいたします。
デザインについてはお客様のご希望をお伺いし、構造や強度を考えて相談しながら設計していきますが、天然の木材を使用しているため木目の具体的な指定はできません。
デザイン費用は、ご希望をお伺いしてゼロから起こす場合と、お客様からの簡単なイラスト提示がある場合では異なります。
製作工賃は「複雑な加工を施したもの」と「簡単な形状のもの」とでは、製作の日数が大きく変わり価格差が生じます。
いずれの費用も、ご相談やお見積りの時点で、ご要望や用途に合わせてできるだけ分かりやすくご説明致します。
家具の材料である天然の無垢の木は湿度や温度の影響を受けやすく、置かれた環境で伸び縮みします。極端に乾燥した場所、湿度の高い場所、温度変化の激しい場所ではお使いいただけません。以下の場所でのご使用はお控えください。
・冷暖房器具・その他の家電等から出る熱や風が直接当たる場所
・長時間直射日光の当たる場所
・水に濡れる場所や湿度が高い場所
制作工程
お客様のご希望の品物・サイズ・デザイン・材質・ご予算・納期等のご要望をお伺いし、実際に使用される設置場所や搬入経路の採寸をおこない、ご要望に合わせて家具のデザインを考え、下絵をご提案いたします。
下絵から図面制作会社にも協力してもらいながら図面に起こします。時には縮図、原寸図、詳細図を丁寧に書き起こし、それをもとに型紙・型版を作ります。
このとき、家具のフォルムだけでなく、家具が実際に使われる場面や生活の中に調和するかどうかを思い描きながら図案を引きます。
設計図の中で重要な部分については実物の型を作って検討することもあります。
無垢材は地元東近江の木を使います。東近江森林組合さんや地元の山師さんが切り出した木を製材所で加工してもらった材木を選ばせてもらっています。
材の特徴や木目の美しさなどに照らして、家具のどの部分に使うのか丁寧に選り分けます。
基本的に家具は、木の個性や性質を最大限に活かすために、同じ丸太から切り出した板で作ります。
また、用途に合わせて????ベニヤ、合板などの材料やフラッシュ工法も用いて制作しています。
図案設計が終わると木取加工を行います。
まず、木取職人が家具の用途にあった木材を選び、墨付けをします。木取加工の段階では、木材の横と縦、曲線から厚み幅の小割まで作業をします。
木取りされた木材を実際に組み立てられる状態にするのが木地加工で、家具職人の間に伝統的に受け継がれる技法によって接手と組手を作る工程です。
接合部を強くするために蟻ほぞ取り加工を行い、堅牢な本体を作ります。
引き出しや扉は外枠より大きめに作り、かんなで少しずつ削って調節しながら、隙間のないように合わせていきます。
組立加工で家具の形ができ上がると、塗装の工程となります。基本的に木の風味を損なわないようにOILで仕上げていきます。
市販されている引き手やつまみ、作家の別注真鍮引手や自然の枝などを加工した引手を、扉や引き出しなどの各部位を取り付けて完成します。
機能の点検や最終調整を行い、拭き上げをすると音雨音木工所オーダー家具のでき上がりです。